受講者からの便り(26)


No.26
2003年1月11日〜13日(某短大:通信教育スクーリング「人的資源管理」)
 

昨感想ラベルとは別に、感想です。

昨日もお話させていただいたように、現在私は厚生労働省の外郭団体の訓練校に通学している訳ですが、そこには会社の倒産やリストラで失業された方も多くいらっしゃいます。
その方たちの大半は比較的余裕があるのですが(年令的にはほぼ定年くらいだったでしょうか)、中には「なぜ自分がこのような目にあったのだろう」と悩んでいる方もおられます。また、気持ちに整理がつかないまま、「でも、再就職先を探さなくてはいけないのだ」と追い込まれている方もおられるようです。
正直、私も「この人は再就職は無理そうだな」と思える方もいます(すごく失礼なんですが)。

今回のスクーリングでも何度も「年功序列が廃止されて、能力・職務指向になってきている」という状況が聞かれますが、そうした方々はかつての時代に会社に入り、急に能力制だからと今の時代に放り出されたわけです。昨日のスクーリング開始時点では、現に私もそういう状況をクールに受けとめる一人でした。
しかし、この2日間スクーリングに出てみて、人的資源管理を見つめた時、果たして簡単に放り出して、まるで流行語のような「リストラだから…」なんていう一言で片づけてしまって良いのだろうかと思い始めています。有効活用はできなかったのだろうかと…。

昨日、グループの全体発表の時に、他のグループの方で、前日まではとても発表などはしそうもない印象の方が、自らその場に進み出ていき、またそれを全員が温かく受け止めていましたよね。多分、先生自身も驚きと感動を覚えたのではないかと想像いたしましたが…。
 まさに、人は誰もが何かのエネルギーになるのではないかと思いました。
これは“先生が私たちに何かを与えてくれた”ことに対して“もらった人は何かを誰かに与える”そうして伝わっていくと思っています。
だから、私も訓練校に戻り日々のグループワークや、悩める方々に今回のスクーリングの「人的資源管理」ということの意味を伝え、考えてもらおうと思いました。きっとそれが先生の授業への感謝ということになろうかと思っております。

最後に、冒頭のリストラにあった方々にからめて、とかく弱い立場の人を切り捨てていく傾向が世の中にありますが、捨てる前に「世の中には様々な人が居て、互いを尊重し合い、皆が何かのエネルギーになり、また互いのエネルギーでまた何か新しいものも生まれてくる」ということを、特にスクーリングに来ている若い方たちに理解しておいて欲しいです。
そうでないと、「能力無きゃ、いらない」主義のみでは企業も世の中もうまくはいかないのですから…。(と、先生以上に熱くなってしまいましたね。ははは)
どうぞお身体に気をつけて、ますます頑張ってください。
(私も今はいろいろな観点から世の中を見つめ、自分を深めていこうと頑張っておりますので)。