『受講者からの便り』(2002年)


『受講者からの便り』は研修後に頂いたメール等の一部を時系列に並べております。
掲載時期をずらし、個人や組織が特定出来ないよう必要最小限の編集をしておりますが、
受講者の”
生の声”を皆で共有化して活かせればと願っておりますので、ご理解ご了承ください。


2002年 メールの内容

おはようございます。

昨日までの研修では、大変お世話になりました。

最後に感想ラベルを書いたのですが、
確か名前を書き忘れてしまったような気がして、
メールを差し上げました。

「まだまだ物足りないぜ!」と書いてあるものが、
私のものです。
表現がやや不適切かな?と思ったのですが、
書くときに一番初めにスーッと出てきた言葉だったので、
あえてそのまま書かせていただきました。
(勝手ながら、先生のお人柄なら大丈夫かな?とも思いました)

この言葉の本意は「もっともっと深く突っ込んでやりたかった」
ということなんです。
最近、「いかにモチベーションを高く持ち、維持していくのか」
ということを漠然とよく考えます。

今回の研修は、そのヒントを与えてくれるものだったし、
私にとっては衝撃的かつ非常に興味深いものでした。
普段、うすうす感づいていながらも目をそむけて、
その現実から逃げようとしている自分がいて、
それを突っつかれるような気がしました。

この「まだまだ物足りない」分は、
自分の当面の課題として、
≪自己学習≫で取り組んで行こうと思っております。

今回の研修で学んだことを体現化できるようになるまでには、
まだまだ時間がかかるかも知れませんが、
自分流にアレンジしていきながら、
自分らしさを追求していきたいと思います。

本当にありがとうございました。

また、これからもよろしくお願いいたします。
先生の今後のご活躍を心よりお祈り申し上げます。
    

メールありがとうございます。
こちらからメールを出そうと考えていたのですが、
客先での作業が続き、なかなか出せずにいました。
覚えていていただけてとても嬉しいです。

先日の研修ですが、
研修の内容も事前から興味のあるものでしたし、
非常に貴重な体験ができたと思っております。
正直なところ、会社で一生働くつもりはありません。
そのためにも、今回の研修は重要でした。
そのあたりの話は、
これから少しずつメールでお話していきたいと考えてます。

今回は、あの研修日(研修後すぐ)にあったことを、
お伝えしたいと思います。
以前部長に提出した書類に、
メッセージを残しておいたことがありました。
うちの部長はかなりギャグの通じるとても優しい方です。
それで新人同士で相談してボケたメッセージのつもりで、
ポストイットを残しておいたのですが、
言葉遣いがなっていないと注意を受けました。
確かに文字で表現すると口にするとでは、
印象の変わる言葉だったのですが、誤解を残したまま
これから仕事をしていくのは非常に嫌だと思いました。

そこで、私は部長に直接話をすることにしました。
話をした結果誤解も解け、
「こういう話ができる関係はいいねぇ。」
といってプライベートな話までもして頂けるようになれました。

大抵の先輩方は上司が注意するとむくれたり、
陰で愚痴を言ってたりするようでしたが、
ちゃんと話をする機会を持ったことで、
より良い関係が築けたのではないかなぁ、と思いました

直接話をしに行こうと思えたのも、
研修を受講したことが一つのきっかけになったと思います。

ありがとうございました。
     

矢野様

こんばんは。
本日キャリア研修を受講致しました○○です。
思いが残っているうちにメールさせて頂きます。

本日は本当にありがとうございました。
今回の研修にて発見した事ですが、
私は入社して5年以上限られた範囲内の仕事をつっ走りながら、
周りも見ずにまっすぐに進んできたような気がしました。
この理由は仕事が忙しいのもありましたが、
その気になれば、周りを見る事もできたはずです。

その為、グループ内の仕事は柔軟にこなしてきたのですが、
グループ外の自分の部の状況を、
全く理解していない自分を発見しました。
グループ外=部の全体予算や利益、
また他のグループが行っている仕事等。
この結果、将来像を職場の課題とリンクして考える事ができず、
非常に苦労していたのが現状です。

今後、再度テキストを見直し、
自分が追いつけなかった(理解できていない)部分を補いながら、
上記の事を含めて実行していきたいと思います。

本日は本当にありがとうございました。
   

おはようございます 矢野さん

先日の研修ありがとうございました。

キャリアショックを読み、先日の研修を受けて、
普段楽しみながらやってる仕事、
つらいな、つまらないな、と思ってる仕事、
それぞれに対する心のもち方が変わってきました。

大学時代プログラミングをまったく経験していなかったため、
今プログラミングをするのが楽しいです。
新しいことに挑戦する、特にもの作りが好きなんですが、
プログラミングという仕事に、
どちらもマッチして大変充実しています。

ただ、当然プログラミング以外の仕事もあるわけで、
年をとるたびに(昇進するたびに)、
そういう仕事が増える職場だなと感じています。
それも前向きに考えて、力になると思えば、
楽しみながら出来るかもしれません。

研修を通して自分が何に価値を置いているか、
はっきり自覚できて良かったと思います。

また、始めから名前を指定してグループを作っていたのが幸いして、
新しい知り合いも増えて良かったです。

仕事について思い悩むときがあったら、
ぜひ頼りにさせてください。
よろしくお願いします。
   

おはようございます。

先日の研修では大変お世話になりました。
また、個人的な話も聞いていただき、
ありがとうございました。

研修終了後に弊社人事より課題が出まして、
別添のように纏めてみました。
フィードバック・情報発信のひとつとして、
先生にもお見せしたいと思います。

このメールを出すにあたって、
 「自分から流さなくても人事が流してくれるのかな」
 「たいした文書じゃないから参考にならないかな」
 「かえって迷惑かな」
 「媚びているように思われるかな」とも思い、
葛藤がありましたが、
思い切って流すことにしました。

これも変わる勇気のひとつかなと、
自分なりに感じています。
    

私から、本人を特定しないように編集した文案を送ったところ、
彼から次の返信が来ました。
この状況の中で勇気もいると思うのですが、
彼なりに本気で取り組む姿勢が伝わって来ます。


修正案いただき、ありがとうございます。
正直、自分を特定できないようにしてもらった方が
無難かなと思いましたが、
思い切って原文でお願いしたいと思います。
自分から情報を発信して、
誰かからリアクションがあれば嬉しいと思います。

ちなみに、昨日研修で同じ班になった人から、
ある業務(わが支店はこの類の業務が多いので)について
質問を頂きました。
今までなら、面倒くさいし、理由はないですが、
何となく自分のものだけにしておきたいとの意識から、
(それによって自分の存在価値が高まると勘違いしていたと思いますが)
正直に答えていませんでしたが、昨日は素直に答えられました。

ささやかな喜びでした。
    

更に、数日後嬉しいメールが届きました。



おはようございます。
HP拝見させて頂きました。
ありがとうございました。

昨日見た時は、実名が出ていて恥ずかしいかなと思いましたが、
今、実名を出した事が転じて、
以下のような事がありましたので、ご報告します。

先生が今回の掲載について、
以前お話しされていた「メーリングリスト」の中で、
公表されたそうですね。
そのリストの中に、
昨年一緒に2週間程海外研修でご一緒したお客様がいました。
今その方から連絡を貰いまして、感想を伺えました。
某有名企業の方で、今は人事とは別の部署にいらっしゃる方です。
世間は狭いといいますか、縁だなと感じました。
 
実名出してよかったと思いました。
 

先生、本当に有難うございました。

今回の研修は私にとって忘れられないものになりそうです。

実は、今回の研修ですが、
正直に言って私自身が何かをつかんで帰ろうなんていうことは、
さらさら思っていませんでした。
しかしながら、
大切なことを研修を通して気づいたような気がします。
大分、「卑屈」になってしまっていた私を・・・。

確かに、会社の社風は保守的かもしれません。
自分の声はなかなか上に届かないかも知れません。
がんばっても、戦っても、打ちのめされる毎日かもしれません。
それでも、「自分は何もできない」と思い込んでしまったら、
本当に何もできなくなってしまいます。
人事にいるからできること、
人事でなければできないことが
沢山あることに気づかせていただきました。

私の悲観的、卑屈な意見に真剣に耳を傾けて、
「そんなことはない!!」と励ましてくださったメンバーの方々、
自らの経験を基に力強いメッセージをくださった先生、
本当に感謝しております。

月曜日になって会社に出社すれば、
現実の世界が待っています。
私が研修を受けている間に、
社風が変わってくれていれば良いのですが、
そうはいきません。
「相手を変えよう」と、
それだけを努力しても事態は好転しません。
私自身を少しずつ変え、
少しでも働きやすい社風を造るために、
周りの人に良い影響が与えられたら、
それが一番なのかも知れません。

幸いにも私には、
仕事に対する考え方について触発してくれる妻がおります。
彼女は昨日、10年弱勤めた会社から解雇通知を受け取りました。
会社が自己破産したからです。
前々からこうなることはある程度予測していたことです。

昨年、私は転職を決意しました。
活動の結果、幸い内定を頂いた会社がありました。
現在勤務している会社とは比較にならない企業であり、
処遇も今とは比較になりません。
仕事内容も自分の一番好きな、
採用活動をメインに担当できるようでした。
しかしながら、妻との相談の結果、転職はしませんでした。
勤務地の問題で。
妻の、「どうしても仕事を続けたい」との意見に私が折れたのです。
時給800円程度、社会保険もなく、
残業があれば帰宅が10時になることもある、
条件的にはあまり良くない仕事です。
それでも、彼女は心の底からその仕事を愛し、
会社が破産するまで働き続けたのです。

そして、解雇通知を見て、
「予定されていたオーダー票が全部できなかった」と泣いてました。
「給料が受け取れないかも…」「これからどうしよう…」と考える前に、
オーダー票に記載された仕事をまっとうできなかったことを
悔やんでいました。

私は妻に仕事をやめさせてまで転職しないでよかったと、
心の底から感じました。
私が転職を決意したのは、現在の会社に嫌気がさしたからであり、
こうしたい、ああしたいというビジョンなど何も持っていませんでした。
妻の仕事への思いに比べれば、あまりにも恥ずかしいばかりです。

そんな状況の中で、今回のセミナーに参加させていただきましたので、
あまりにも多くのことを考えさせられました。
特に2日目は、自分の頭が破裂しそうなくらい考えさせられました。
一人席から外れてワークを行ったりと、
身勝手な行動も多々あったような気がします。
この場を借りてお詫びしたいと思います。

ただ、今回のセミナーで本当に解ったことは、
私は「人事の仕事が好き」ですし、
今の会社も嫌いではないということです。

いつか、現在の会社をやめなければならないときに、
「あれをやっておきたかった」と悔いることの無いように
していきたいと思います。
私の為にも、妻の為にも。

最後になりますが、
先生、メンバーの皆様、本当にお世話になりました。
次回、お会いするときには、皆さんに分けていただいた元気を
少しでもお返しできるように頑張りたいと思います。
   

上記のメールをこのHPに掲載するお願いをしたところ、
次のようなメールを頂きました。


妻に相談しましたら、問題なくOKしてくれました。
ただ、ひとつ、妻にひどく怒られました。
 妻 ・・「私の仕事を馬鹿にしないでよ!!」
 私 ・・「どうして?なにも馬鹿になんてしていないよ」
 妻 ・・「私の仕事は時給800円じゃないわ!900円よ!!」(笑)まだショックは抜けきっていないと思いますが、
こんな冗談を飛ばしてくれるので、
本当にありがたく思っています。

私、妻ともに貴重な体験をしたわけで、
それが、MLのメンバーの皆様、
受講者の皆様の一助になるのであれば、
どんどん使って頂いてかまいません。

但し、妻の名誉の為に、時給は900円に修正願います。


それと、私からお願いがあります。
私がメールした内容だけだと、不十分なことがあります。
それは、私が当初から妻の心を汲んで、潔く、
自分の転職をあきらめたようになってしまっていますが、
そんなことはないということです。

内定を辞退した後、つい最近まで、
勤務先で仕事が上手くいかなかった時に、
 「なぜ、あの時転職しなかった」
 「なぜ妻は転職に納得しなかった」
という思いに悩まされ、
時には妻に辛く当ってしまったこともあったということです。

本当の意味で、妻の仕事に対する思いを理解できたのは、
恥ずかしながら今回の妻の涙を見たときなのです。
そして、自分が現在の会社に残ったことを
本当に良かったと思えたのは、
今回のセミナーのおかげなのです。

申し訳ございませんが、
そのことだけは追記させていただきたいと思います。
 

研修から1週間がたち、いろいろと考えてみました。

仕事は嫌いだと暴露してしまいましたが、
周りからは変わり者扱いされており、
人と異なる経験も多いようで、
おまえの人生で本が作れるとか映画が作れると
言われることもあります。
少し変わった1つのサンプルなるかとご連絡いたしました。

性格的にこのようなメールをすることが自分には大事件であり、
大きな進歩だと思っております。
内容的にも文章を書くことは一番の苦手になりますので、
ご理解いただきたいと思っております。
また、会社と関係なく落ち着いて考えるため会社のアドレスではなく、
自宅でこのメールを作成してみました。

正直言って、今回は内容等も認識せずに受講いたしました。
出張の多い職場において、その間の受講であり、
1つの出張のように考えていました。

が・・・
受講後は考え込むことが多くなったように感じます。
私は、自分についてずっと悩み続けています。
会社を辞めようと思ったことも何度もありますし、
カウンセリングを受けようと思ったこともあります。
要因は1つではありませんが。

実際になぜ、会社を辞めていないのか。
それはいくつかありますが、
1番は自分に自信がなかったのです。
そして勇気がなかったのです。

会社を辞めて別の会社に行く場合、
自分はなにを経験してきたといえるのか、
自分はなにができるのか、
自分はなにがやりたいのか。

会社に属さずに生きて行く場合、
どんな生き方があるのか、
どんな生き方がしたいのか。
そう考えていくと、何も答えがでてきませんでした。

結果、現在の職場が自分にあっているとはいえません。
現在の職場に異動がきまったとき、
自分を変える経験になるかもと考えたのも事実ですが…。

もともと自分の進路を選んだときも、
これがやりたいからというのではなく、
自分の苦手なものを消去していく
という方法で絞り込みを行いました。
そのとき客先と直接の接触が少ない開発を選択した記憶がありますが、
気がついてみたら、現在保守部門で客先と大変近い位置にいました。
そんな私が、今回キャリアセミナーを受講して気がついたのは、
いつも自分について考えてきたが、
それは自分のいいわけを考え、
自分を正当化する事によって、
現実から逃げようとしているということでした。

それと、自分の周りの人より全く知らない人の方が、
本音を話しやすいことがあると言うこと。
また、それにより自分の知らなかった自分が見えてきたりすること。
文字にすることにより、自分の考えが明確化しまとまりを持つこと。
自分の目標のため、今なにをすべきか考えることが重要であること。
以上のようなことを自分なりに考えてみました。

しかし、自分が突然進化することもないことと認識しています。
そのため、キャリアセミナーでお聞きしたとおり、
自分から発信してみることから始めてみようと考え、
ここにメールさせていただきました。

最後に
わが社には変わった人間が多く、
今後いろいろな受講生がお世話になると思いますが、
悪い人間はいないと思っていますので、
ご指導のほどよろしくお願いいたします。

ありがとうございました