『受講者からの便り』(2005年)


『受講者からの便り』は研修後に頂いたメール等の一部を時系列に並べております。
掲載時期をずらし、個人や組織が特定出来ないよう必要最小限の編集をしておりますが、
受講者の”
生の声”を皆で共有化して活かせればと願っておりますので、ご理解ご了承ください。


2005年 メールの内容
【研修直後】

こんにちは!
昨日は大変貴重なお話を誠にありがとうございました。

私は昨日のセミナーに参加しておりました、
■■■の○○○○と申します。
(一列目の一番左の席におりました)

矢野先生のお話を伺い、これまでの自分を振り返ると共に、
今後の自分を考えることが出来、
お逢いできたことに感動致しましたので、
早速メールを送らせていただきました。

矢野先生はご自分の経験談を汲み取って説明され、
また私たち生徒に寄り添った形で話されていたので、
想いを感じることが出来ました。

感想等、まだまだお話したいことはございますが、
長くなりますのでこの辺で終わりたいと思います。

今後の不安はございますが、目標・目的を見失わず、
逃げずに頑張っていきたいと思います。

昨日は本当にありがとうございました!
それでは失礼致します。
長文をお読みくださり、誠にありがとうございました。
 
【私からのメールに対する返信】

おはようございます!
■■■の○○○○です。

お忙しい中、早速のお返事誠にありがとうございます!
とても嬉しいです。

では、以下 同じように返信させていただきます。
よろしくお願い致します。

>おぅ、嬉しいなぁ。
>あの会場に居てメールをくれたのは、あなたで二人目。
  そうでしたか・・・
  本当は当日に送らせて頂きたかったのですが、
  ついつい寝てしまい…ですが、
  これは社会人になってからは危ないことだと感じています。

>ごめんなさいね。女性が座っていた記憶はあるのですが、
>おじさんシャイだからしっかり見ていなかった(笑)。
  いえいえ!
  あの場で積極的な発言や行動が出来なかった私がいけないんです^^;
  彼らをみて、「すごいなぁ」じゃなく、
  「自分」もそうなろうとする努力はしなければいけないですよね。

>ありがとうございます。
>あなたのその一言で、
>残り数社の新人研修も楽しみながら頑張れます。
>是非、一つでも二つでも何かを実践して、
>あなたらしい人生を築いてください。
>もちろん、私でお手伝いできることがあれば何でもやりますよ。
  ありがとうございます!
  とっても心強いです。
  営業職を選んだのも、人との出会いが大好きで
  いろんな方に出会えると考えたからでした。
  研修中に先生に出会えて本当に嬉しかったです!
  これからもいろいろと教えてください!

>ありがとう。素直に受け止めて頂けて嬉しいですが、
>騙されないようにしてく ださいね。
  騙される・・・そ、そうなんですか!?
  ですが、人が言った事をそのまま受け取るのではなくて、
  批判的に見る事が大切だと言われたことはあります。

>むしろ、これからもっともっと嬉しいことや辛いことが
>出てくると思います。
>その時にこそ、テキストを読み返すのも良し、
>私にメールを送るも良し。
>これからも時々、文通しましょう。
  はい!
  お願い致します

  テキストの一部をコピーして持ち歩くことにしました。
  また、本日より上司にチャレンジ行動目標を参考にした、
  日々の報告書なるものを見て頂く事にしました。
  これからが楽しみです。

>よろしければ、我々のMLに参加しませんか?
>全国の老若男女が自由にメールのやり取りをしております。
>ではまたメールします。
>嬉しいメールを頂き、ありがとうございました。
  私でよろしければ、参加させてください!
  (明日中には登録させていただきます。)

  あの会場で発表できるほどの人間ではありませんが、
  どうぞよろしくお願致します。

  こちらこそ温かいメールを下さったこと、
  とても嬉しかったです。
  本当にありがとうございました。

  それでは失礼致します。
  お読みくださり誠にありがとうございました。
   
【研修 その1】

2日間、本当に貴重なお話ありがとうございました。

気持ちの上では社会人になっているつもりでも、
思っている以上に、まだ子供な自分に気づくことが出来ました。

来月から正式に配属が決まり、
いよいよ子供なんて言っていられなくなりますが、
先生から教わったマナー、グループワーク等を
生かして頑張りたいと思います。

これからもたくさん悩むことがあるかもしれません。
もしよかったら、
こんな自分ですが相談に乗ってやっていただけないでしょうか?
実は落ち込むと、とことん悩んでしまうような気の弱い人間なのです。

よろしくお願いします。
2日間、本当に貴重なお話ありがとうございました。
   
【研修 その2】

昨日は本当にありがとうございました。

自分は、あれから何度となく自分を見失い、
社会人としてやっていく自信を完全になくしてしまっていました。
それ故に、
あのような生々しい今後の不安の発表になってしまったのです。

正直、その原因が分からず、
ズルズルと研修最終日まで来てしまい、
気がついたときには、配属も決定していて、
しかも、先輩社員からすごく忙しい部署だと聞いていたので、
本気で落ち込んでいました。

しかし、
最後の最後に矢野先生の講義を受けることが出来て本当によかった。
矢野先生の言葉一つ一つが心に突き刺さってきて、
同時にそれが希望にかわっていきました。
これから長い社会人生活、精一杯頑張っていこうと思います

本当にありがとうございました。
またお会いできる機会を楽しみにしています。
 

矢野正さま

矢野先生の研修を受講して、
当日とても充実した気分になって自宅に戻りました。

それから、4ヶ月経過して、ふと自分の周りを見回してみると、
整理されていない書類の山の多さに気づき、整理しはじめました。
その中に「仕事と私生活の充実を目指して」という
先生の研修テキストが自宅に埋もれていたのを見つけました。
そういえば、研修終了時に
『是非ホームページにアクセスしてみてください』
とか言っていたのを思い出しました。
HPにアクセスしてみました。
そして、自分が受けた研修の「感想集」を見ました。
自分がそのとき何を感じていたのか…。
感想には、このように書いてありました。

■昭和46年〜49年の世代は、
 一言で言えば「遅咲き世代」と思っています。
■ウサギにならず、カメになりたいと思います。

見てすぐに自分のだとは一瞬気づきませんでしたが、
多分これが自分の感想だと気づき少し驚きました。
心の中で、こんなことを感じていたのか…と思いました。
また、自分らしいな、とも感じました。

この4ヶ月振り返ってみると、
資格取得に向けて勉強をしていましたが、
結果は、合格基準点に1点足らず、不合格。
少し悔しかったですが、あまり落ち込みませんでした。
以前でしたら「不合格」ってとても落ち込みました。
けど、その後自分の取り組み方や勉強の仕方などをよく考えてみると、
短期集中講義で基礎をしっかり勉強していないなど、
不合格の原因がいくつか分かってきました。

そして、間違えてしまった問題について、
なぜこのような回答をしてしまったのか、
いくつか理由を整理することにしました。
その理由は、勘違い、早とちり、勉強していない項目があるなど、
正解を導くまでには時間がかかると感じました。
また、この「勘違い」や「早とちり」が、
自分自身の性格的な部分でもあることを強く認識しました。

そして、どうして「勘違い」や「早とちり」が多いのかについても、
さらに詳しく掘り下げて考えてみました。
問題文を充分に理解するまで読んでいない、あるいは、
理解しているつもりで回答していることに気づきました。
試験は、時間的制約があり、ゆっくり熟読してから回答するとなると
時間が足りなくなってしまいます。
時間との戦いの中で、
やはり「あせり」や「早とちり」といったことが、
傾向として自分の中に出てしまいます。

そして、そのこと自体が仕事に対して取り組む姿勢からも、
ぽつぽつと見え隠れしてしまうのに気がつきました。
締切期限を基準に、
どの程度まで熟考して決裁を回したら
上司からおとがめを食らわないかとか…。
自分の興味のあることには熱心に取り組むが、
興味がないこととなると、全然目もくれないとか…。

そして、それらを総合的に考えて、
来年の資格試験に向けての心構えを確認しました。
今後基礎をしっかり勉強してから、
問題文を時間内に読んで回答するような
トレーニングが必要であると考えました。

思い込みや早とちりや勘違いなどは、
歳を重ねていくととても多くなると言われています。
自分では、もっと頭がやわらかい方だと考えていましたが、
研修を通じて案外頭の固さが目につきました。

また、日常生活の姿勢が仕事にも表れるし、
仕事の取り組み方がそのままプライベートにも表出してしまう
ことも分かりました。

この研修を受講するにあたって、矢野先生は、受講生に向けて
「自己啓発の研修を単に時間の無駄だと決めつけないで欲しい」
と言いました。
しかし、どんなに研修が充実していたとしても、
それを振り返ってみて本当に意味のある研修であったかどうか
確認しないことには、前に進まない。
研修後の感想を読んでみて、
ほとんどの方が「とても充実した内容だった」ということで
矢野先生に感謝の言葉を書いています。
僕自身もとてもうれしかったし、感謝しております。
これからは、とりあえずの目標として、
「定期的に自分の自己評価をする習慣をつけてみる」ことにしました。

そして、来年度受講するわが役所の新任職員さんへ。
どうか、「無駄」と思わないで、
この研修に積極的に参加して下さい。
また、仕事で悩んでいる人、
どうか積極的にその想いをぶつけて下さい。

そして、普段何気なくただ「ボーッ」と働いている人(僕みたいな人)。
どうか、現状に満足しないで、
このままで良いのかもう一度考えてみてください。

それでも「時間的に無駄だ」と思っている人へ。
あなたがもし将来上司になってみて、
能力や実力の伴わない部下をもったとした場合、
自分の目標をどのように達成するのかを考えてみてください。
また、日々悩んでいて、なかなか結果が出せないでいる同僚や部下を
どのようにコーディネートすることが可能であるか、
考えてみてください。

最後に一言、(とても長くなってしまいましたが…)
やっぱり「カメ」が一番良いな。


P.S
研修受講前に、この研修に参加するにあたって妻に
「自己啓発の研修だ」と告げたら
「じゃあ、今日は精一杯芝居をしてこい」というのです。
「あなたのここが一番良いところです!、
 と嘘でも良いから他の受講生に言うやつでしょ」って。
「いろいろな悩んでいる人がいるし、役人は、結構謙遜する人が多いから、 褒めちぎってくれば。いつも得意でしょ!」って。
人から褒められるのってとても気持ちがいいもので、
実際に研修を通じて他の仲間を褒めているうちに、
時間切れになって、
結局自分を褒めていただける時間が短くなってしまいましたが、
帰路の電車でも話がもりあがってしまったくらい、
時間の経過を惜しんだくらいです。

とかく役所は、ちゃんとやって当たり前という風潮です。
やったことに対してきちんと評価するシステムがありません。
実力や能力以外に、
上司との付き合い方や個人の性格等で評価されがちです。
でも気持ちよく働いてもらって、それで生産性が上がるなら、
やはり皆褒めるべきです。
わが役所で働いていて、気持ちよく働いていない職員は、
結局趣味に走ります。
これでは、職場環境は全然良くなりません。
趣味が仕事に生かされ、仕事が趣味に生かされないと、
相乗効果は期待できません。
予算や人員が削られる一方ですから、
生産性はますます悪くなります。

矢野先生、どうかわが役所の職員研修には、
この点を充分踏まえた上で、
説得力ある研修を実施されますよう、
よろしくお願いいたします。