先生、本当に有難うございました。
今回の研修は私にとって忘れられないものになりそうです。
実は、今回の研修はいわゆる”偵察”が当初の目的でした。
自分で予約し参加したのですが、正直に言って私自身が何かをつかんで帰ろうなんていうことは、
さらさら思っていませんでした。
しかしながら、大切なことを今回の研修を通して気づいたような気がします。
大分、「卑屈」になってしまっていた私を・・・・・。
確かに、会社の社風は保守的かもしれません。自分の声はなかなか上に届かないかも知れません。
がんばっても、戦っても、打ちのめされる毎日かもしれません。
それでも、「自分は何もできない」と思い込んでしまったら、本当に何もできなくなってしまいます。人事にいるからできること、人事でなければできないことが沢山あることに気づかせていただきました。
私の悲観的、卑屈な意見に真剣に耳を傾けて、「そんなことはない!!」と励ましてくださったメンバーの方々、自らの経験を基に力強いメッセージを下さった先生、本当に感謝しております。
月曜日になって会社に出社すれば、現実の世界が待っています。
私が研修を受けている間に社風が変わってくれていれば良いのですが、そうはいきません。
「相手を変えよう」と、それだけを努力しても事態は好転しません。
私自身を少しずつ変え、少しでも働きやすい社風を造るために周りの人に良い影響が与えられたら、
それが一番なのかも知れません。
幸いにも私には、仕事に対する考え方について触発してくれる妻がおります。
彼女は昨日7月11日に、9年間勤めた会社から解雇通知を受け取りました。
会社が自己破産したからです。
前々からこうなることはある程度予測していたことです。
昨年、私は転職を決意しました。
活動の結果、幸い内定を頂いた会社がありました。現在勤務している会社とは比較にならない大手メーカーであり、処遇も今とは比較になりません。仕事内容も自分の一番好きな、採用活動をメインに担当できるようでした。
しかしながら、妻との相談の結果、転職はしませんでした。勤務地の問題で。
妻の、「どうしても仕事を続けたい」との意見に私が折れたのです。
時給800円程度、社会保険もなく、残業があれば帰宅が10時になることもある、条件的にはあまり良くない仕事です。
それでも、彼女は心の底からその仕事を愛し、会社が破産するまで働き続けたのです。
そして、解雇通知を見て、彼女は「予定されていたオーダー票が全部できなかった」と泣いていました。
「給料が受け取れないかもしれない」「これからどうしよう」と考えるまえに、オーダー票に記載された仕事(染料の調合)をまっとうできなかったことを悔やんでいました。
私は妻に仕事をやめさせてまで転職しないでよかったと、こころの底から感じました。
私が転職を決意したのは、現在の会社に嫌気がさしたからであり、こうしたい、ああしたいというビジョンなど何も持っていませんでした。
妻の仕事への思いに比べれば、あまりにも恥ずかしいばかりです。
そんな状況の中で、今回のセミナーに参加させていただきましたので、あまりにも多くのことを考えさせられました。
特に2日目は、自分の頭が破裂しそうなくらい考えさせられました。
一人席から外れてワークを行ったりと、身勝手な行動も多々あったような気がします。
この場を借りてお詫びしたいと思います。
ただ、今回のセミナーで本当に解ったことは、私は「人事の仕事が好き」ですし、今の会社も嫌いではないということです。
いつか、現在の会社をやめなければならないときに、「あれをやっておきたかった」と悔いることの無いようしていきたいと思います。
私の為にも、妻の為にも。
最後になりますが、
先生、メンバーの皆様、本当にお世話になりました。
次回、お会いするときには、皆さんに分けていただいた元気を少しでもお返しできるように頑張りたいと思います。
|