受講生からの便り&メール


No.48
2005年08月05日(某自治体:キャリア開発研修)
   

矢野正さま

8月5日、矢野先生の研修を受講して、当日とても充実した気分になって自宅に戻りました。
それから、4ヶ月経過して、ふと自分の周りを見回してみると整理されていない書類の山の多さに気づき、整理しはじめました。
その中に「仕事と私生活の充実を目指して」という先生の研修テキストが自宅に埋もれていたのを見つけました。
そういえば、研修終了時に『是非ホームページにアクセスしてみてください』とか言っていたのを思い出しました。HPにアクセスしてみました。
そして、自分が受けた研修の「感想集」を見ました。
自分がそのとき何を感じていたのか…。

感想には、このように書いてありました。
■昭和46年〜49年の世代は、一言で言えば「遅咲き世代」と思っています。
■ウサギにならず、カメになりたいと思います。
 見てすぐに自分のだとは一瞬気づきませんでしたが、多分これが自分の感想だと気づき少し驚きました。
心の中で、こんなことを感じていたのか…と思いました。
また、自分らしいな、とも感じました。

この4ヶ月振り返ってみると、資格取得に向けて勉強をしていましたが、結果は、合格基準点に1点足らず、不合格。
少し悔しかったですが、あまり落ち込みませんでした。
以前でしたら「不合格」ってとても落ち込みました。
けど、その後自分の取り組み方や勉強の仕方などをよく考えてみると、短期集中講義で基礎をしっかり勉強していないなど、不合格の原因がいくつか分かってきました。

そして、間違えてしまった問題について、なぜこのような回答をしてしまったのか、いくつか理由を整理することにしました。
その理由は、勘違い、早とちり、勉強していない項目があるなど、正解を導くまでには時間がかかると感じました。
また、この「勘違い」や「早とちり」が、自分自身の性格的な部分でもあることを強く認識しました。

そして、どうして「勘違い」や「早とちり」が多いのかについても、さらに詳しく掘り下げて考えてみました。
問題文を充分に理解するまで読んでいない、あるいは、理解しているつもりで回答していることに気づきました。
試験は、時間的制約があり、なかなかゆっくり熟読してから回答するとなると時間が足りなくなってしまいます。
時間との戦いの中で、やはり「あせり」や「早とちり」といったことが、傾向として自分の中に出てしまいます。

そして、そのこと自体が仕事に対して取り組む姿勢からも、ぽつぽつと見え隠れしてしまうのに気がつきました。
締切期限を基準に、どの程度まで熟考して決裁を回したら上司からおとがめを食らわないかとか…。
自分の興味のあることには熱心に取り組むが、興味がないこととなると、全然目もくれないとか…。

そして、それらを総合的に考えて、来年の資格試験に向けての心構えを確認しました。
今後基礎をしっかり勉強してから、問題文を時間内に読んで回答するようなトレーニングが必要であると考えました。
思い込みや早とちりや勘違いなどは、歳を重ねていくととても多くなると言われています。
自分では、もっと頭がやわらかい方だと考えていましたが、研修を通じて案外頭の固さが目につきました。
また、日常生活の姿勢が仕事にも表れるし、仕事の取り組み方がそのままプライベートにも表出してしまうことも分かりました。

この研修を受講するにあたって、矢野先生は、受講生に向けて「自己啓発の研修を単に時間の無駄だと決め付けないで欲しい」と言いました。
しかし、どんなに研修が充実していたとしても、それを振り返ってみて本当に意味のある研修であったかどうか確認しないことには、前に進まない。
研修後の感想を読んでみて、ほとんどの方が「とても充実した内容だった」ということで矢野先生に感謝の言葉を書いています。
僕自身もとてもうれしかったし、感謝しております。
これからは、とりあえずの目標として、「定期的に自分の自己評価をする習慣をつけてみる」ことにしました。

そして、来年度受講するわが県庁職員の新任さんへ。
どうか、「無駄」と思わないで、この研修に積極的に参加して下さい。
また、仕事で悩んでいる人、どうか積極的にその想いをぶつけて下さい。
そして、普段何気なくただ「ボーッ」と働いている人(僕みたいな人)。
どうか、現状に満足しないで、このままで良いのかもう一度考えてみてください。

それでも「時間的に無駄だ」と思っている人へ。
あなたがもし将来上司になってみて、能力や実力の伴わない部下をもったとした場合、自分の目標をどのように達成するのかを考えてみてください。
また、日々悩んでいて、なかなか結果が出せないでいる同僚や部下をどのようにコーディネートすることが可能であるか、考えてみてください。

最後に一言、(とても長くなってしまいましたが…)
やっぱり「カメ」が一番良いな。

P.S
研修受講前に、この研修に参加するにあたって妻に「自己啓発の研修だ」と告げたら「じゃあ、今日は精一杯芝居をしてこい」というのです。
「あなたのここが一番良いところです!、と嘘でも良いから他の受講生に言うやつでしょ」って。
「いろいろな悩んでいる人がいるし、役人は、結構謙遜する人が多いから、褒めちぎってくれば、いつも得意でしょ」って。
人から褒められるのってとても気持ちがいいもので、実際に研修を通じて他の仲間を褒めているうちに、時間切れになって、結局自分を褒めていただける時間が短くなってしまいましたが、帰路の電車でも話がもりあがってしまったくらい、時間の経過を惜しんだくらいです。

とかく官庁は、ちゃんとやって当たり前という風潮です。
やったことに対してきちんと評価するシステムがありません。
実力や能力以外に、上司との付き合い方や個人の性格等で評価されがちです。でも気持ちよく働いてもらって、それで生産性が上がるなら、やはり皆褒めるべきです。
わが県庁で働いていて、気持ちよく働いていない職員は、結局趣味に走ります。これでは、職場環境は全然良くなりません。
趣味が仕事に生かされ、仕事が趣味に生かされないと、相乗効果は期待できません。
予算や人員が削られる一方ですから、生産性はますます悪くなります。
矢野先生、どうかわが県庁職員の研修には、この点を充分踏まえた上で、説得力ある研修を実施されますよう、よろしくお願いいたします。